R1-03自転車の手続き

自転車の新しいルール: ヘルメット・青切符・保険の義務化

自転車のルールは近年大きく変わりました。ヘルメットの努力義務、16歳以上を対象にした反則金の制度、自治体の条例による保険の義務化を、警察庁・警視庁・国土交通省の公式情報で整理します。

最終確認日 / 出典は本文末尾に表示

ヘルメットは努力義務(2023年4月〜)

改正道路交通法の施行により、令和5年(2023年)4月1日から、すべての自転車の利用者にヘルメットの着用が努力義務となりました(道路交通法第63条の11)。運転する本人のほか、同乗する子どもにもかぶらせるよう努めます。努力義務のため、着用しなくても罰則はありません(警察庁、警視庁)。

青切符の導入(2026年4月〜)

令和8年(2026年)4月1日から、16歳以上の自転車運転者を「交通反則通告制度」(いわゆる青切符)の対象とする規定が施行されました(改正道路交通法、令和6年法律第34号)。警察庁の自転車ポータルサイトによる要点は次のとおりです。

  • 対象は16歳以上。16歳未満は従来どおり指導警告です。
  • 基本は現場での指導警告です。交通事故の原因となる悪質・危険な違反は検挙の対象になります。
  • 反則金を納めれば刑事手続に進みません。前科がつかない仕組みです。
  • 青切符の主な対象:信号無視、指定場所一時不停止、通行区分違反(右側通行・歩道通行など)、通行禁止違反、遮断踏切への立入り、歩道での通行方法違反、制動装置の不良、携帯電話の使用等(保持)、公安委員会遵守事項違反(傘差しなど)。
  • 赤切符(刑事手続)の例:酒酔い運転・酒気帯び運転、妨害運転、携帯電話の使用等で交通の危険を生じさせた場合。

警視庁によると、ながらスマホは6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金(交通の危険を生じさせた場合は1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金)、酒気帯び運転は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金です。

反則金の例

警視庁の「反則行為の種別及び反則金一覧表」(2026年4月1日更新)の軽車両(自転車)の欄にある額は次のとおりです。

自転車の反則金の例
反則行為反則金
携帯電話使用等(保持)12,000円
遮断踏切立入り7,000円
信号無視(赤色等)6,000円
通行区分違反6,000円
信号無視(点滅)5,000円
自転車制動装置不良5,000円
無灯火5,000円
歩道徐行等義務違反3,000円
路側帯進行方法違反3,000円

指定場所一時不停止や並進禁止などの反則金の額は、一覧から行を特定できず未確認です。警察庁の「自転車の反則行為」一覧で確認できます。反則金は金額が改定されることがあります。なお、警察官が路上で反則金を現金で受け取ることはありません。

自転車保険の加入義務化

自転車で他人にけがをさせた場合の賠償に備えて、自治体の条例で保険への加入を義務または努力義務にしています。国土交通省が公表する令和6年(2024年)4月1日現在の状況は次のとおりです。

自転車損害賠償責任保険等の条例(令和6年4月1日現在・国土交通省)
区分都道府県
義務(34都府県)宮城、秋田、山形、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、新潟、静岡、岐阜、愛知、三重、石川、福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、岡山、広島、山口、香川、愛媛、福岡、熊本、大分、宮崎、鹿児島
努力義務(10道県)北海道、青森、岩手、茨城、富山、和歌山、鳥取、徳島、高知、佐賀
未制定(3県)島根、長崎、沖縄

最初に義務化したのは、平成27年(2015年)10月の兵庫県です。この一覧は令和6年4月1日現在のもので、それ以降の改正は国土交通省のページ上では更新を確認できませんでした(最新の状況は未確認)。お住まいの都道府県の条例で最新の内容を確認してください。

TSマークと自転車安全整備士

自転車安全整備士が点検整備し、安全な普通自転車と確認したときに貼られるのがTSマークです。傷害保険と賠償責任保険が付き、保険期間はマークに記載された点検基準日から1年間です。整備士は、警察庁が後援し公益財団法人日本交通管理技術協会が実施する「自転車安全整備技能検定」(学科・実技・面接)の合格者です。TSマークを貼る料金は点検整備料金に含まれ、別の保険料はありません。具体的な整備料金は店ごとに異なります(未確認)。

TSマークの賠償責任補償の限度額(日本交通管理技術協会)
種別賠償責任補償(死亡・重度後遺障害など)
青色(第一種)1,000万円
赤色(第二種)1億円(2017年10月以降の貼付。それ以前は5,000万円)
緑色(第三種・2022年12月運用開始)1億円(示談交渉サービス付き)

青・赤の傷害補償の額は協会ページ本文での再確認ができておらず、未確認のため載せていません。補償は貼付した自転車に搭乗中の人が対象で、本人のけが全般を広く補償する保険ではありません。

次に読む

出典と確認日

掲載内容は、次の公的な一次情報を確認日時点で確認して整理したものです。金額・手続きは改定されることがあるため、実際の手続きの前に出典のページで最新の内容をご確認ください。

  1. 自転車用ヘルメットの着用(努力義務) 警察庁 / https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/toubuhogo.html / 確認日
  2. 自転車のヘルメット 警視庁 / https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/helmet.html / 確認日
  3. 自転車ポータルサイト 新しい制度(交通反則通告制度) 警察庁 / https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/portal/system.html / 確認日
  4. 自転車ポータルサイト 取締り 警察庁 / https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/portal/control.html / 確認日
  5. 反則行為の種別及び反則金一覧表 警視庁 / https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/tetsuzuki/hansoku.html / 確認日
  6. 自転車の罰則強化(ながらスマホ・酒気帯び運転) 警視庁 / https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/cycle_kaisei.html / 確認日
  7. 自転車損害賠償責任保険等への加入促進 国土交通省 自転車活用推進本部 / https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html / 確認日
  8. 自転車損害賠償責任保険等の条例の制定状況(一覧) 国土交通省 / https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/pdf/situation.pdf / 確認日
  9. 自転車安全整備制度(TSマーク) 公益財団法人 日本交通管理技術協会 / https://www.tmt.or.jp/safety/index2.html / 確認日